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2024/06/06 17:54


石けんには製造工程により2つの種類があります


世の中には、さまざまな固形石鹸が販売されています。
パッとみただけでは「色が違う」「形が違う」ぐらいの違いしかわかりません。ですが、固形石けんはその製造法によって大きく二種類に分けられます。
そして、2種類の固形石けんは製造法によって、メリット・デメリットも大きく異なります。

石けんの製造方法と特徴


[ 機械練り製法 ] 
機械によって材料を練り、成形する方法。全行程を機械でおこないます。一般的な石けんはこの“機械練り”が周流です。

メリット
・機械で一気に作れるため、大量生産ができる。
・ローコストで生産できるため、商品価格も安価な傾向にある。

デメリット
・全体の98%を石けん素地としなければならず、残り2%しか美容成分等を配合できない。
・溶けやすく、型くずれしやすい。



[ 枠練り製法 ]
材料を枠に流し入れ、時間をかけて冷やし固める製造方法。人による手作業を多く必要とします。

メリット
・全体の60%の石けん素地で作れるため、たくさんの美容成分を配合することができます。
・溶けにくく、型くずれしにくい。

デメリット
・手作業を多く必要とするため、大量生産ができない。
・手間ひまがかかり、生産コストが高くなるため、商品価値も高価な傾向にある。



肌を潤したり整えたりする美容成分が、機械練りの石けんには2%ほどしか配合できないのに対して、枠練りの石けんには約40%も配合することができます
つまり、枠練り製法によって作られている石けんは、わざわざ手間と時間とコストをかけてでも美肌成分をより多く配合することを選んだ、こだわりの固形石鹸です。
美肌を目指す方や、肌トラブルにお悩みの方には断然、枠練り製法でできた枠練り石鹸を選ぶことをおススメします。




配合成分は必要なものばかりではない


「泡立ちそう」「さっぱりしそう」などのイメージで選ばれがちな石けんですが、無用な肌トラブルを防ぐためにも、成分内容にしっかり目を通すことが大切です。
石けんに配合されている成分がすべて肌に必要なものかというと、実はそうではありません。

一般的な石けんには、石けん素地(いわゆる石鹸のもと)の他に、石けんに色をつけるために「着色料」、香りを出すための「香料」、泡立ちを良くするための「起泡剤」、菌を防ぐための「防腐殺菌剤」などが含まれていることが少なくありません。
確かに、石けんの見た目や品質維持はとても大切なことです。しかし、これらの成分の中には、皮膚アレルギー等をもたらす原因になりうるとして厚労省から指定されているものもあります。
必要以上の見た目や品質維持にこだわるよりも、肌への優しさを考えるなら、できるだけ不必要な成分が入っていない固形石鹸を選びたいものです。



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